生体内分解吸収性骨接合材
(整形外科・胸部外科・スポーツ整形外科領域用)
帝人メディカルテクノロジーは、生体に活性なバイオセラミックスの微粒子(HA)とポリ-L-乳酸(PLLA)を、特殊な方法で複合化し、生体骨より高い強度と、生体内吸収性と生体活性を兼ね備えた生体内吸収性骨接合材「スーパーフィクソーブ/オステオトランス・プラス/スレッドタイト インターフェランススクリュー 」の医療機器の承認を取得し製造販売を行っております。「スーパーフィクソーブ/オステオトランス・プラス/スレッドタイト インターフェランススクリュー 」は、これまでのポリ乳酸製品と同様に、
- 生体内で分解吸収されるため、抜去のための再手術が不要で、患者の負担が軽減できる。
- 金属のように腐蝕の危惧がない。
- 生体内にあって安全である。
などの特徴を持っています。この種の複合材の開発は各方面から研究されていましたが、強度が生体骨より高く、その強度を骨癒合に必要な最低期間(3~4カ月)維持するといった条件を満たすものは造られていませんでした。
「スーパーフィクソーブ/オステオトランス・プラス/スレッドタイト インターフェランススクリュー 」は、HA粒子とPLLAを複合し、これを独自の特殊な成形法で、より高い強度の複合体をつくることに成功したもので、生体骨より高い強度をもち、その強度の維持は4~6カ月に及びます。また新しい機能として、埋入後、周囲の骨を導いて一体化し、吸収しながら製品の埋入部位が骨で修復されて元の状態に回復する、今までの吸収性骨接合材にない性能を有します。
製造はISO 13485(医療機器の製造に要求される品質マネジメントシステム)の認証を取得している安富工場(兵庫県姫路市)にて行っております。